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立ちのぼる湯気に透き通った黄金色のスープ。
国民食ともいわれ、愛される「ラーメン」。
その価格をめぐり、今、ある異変が起きている。連休最終日の12日、長い行列ができていたのは、東京・代々木上原に店を構える人気ラーメン店「Japanese Soba Noodles蔦」。
「ミシュラン」ラーメン部門で初めて星を獲得。
一番人気は、ブランド地鶏や魚介などを合わせ、最高級のイタリア産トリュフオイルを使用した「特製醤油Soba」。
そのお値段は、1杯3000円。
20代「高いなと思うけど、それに見合ったおいしさはあると思います」、「レストランで料理食べた感じの満足感があるので」
「高いと思う」としながらも、ほとんどの客が大絶賛。
Japanese SobaNoodle蔦・高嶋裕介シェフ「やっぱり食材も(価格が)上がってますので、割には合ってると思います。良い食材を使ってラーメンを作っていくっていうのが僕らの信念ですので」
こうした価格の高いラーメンが人気を博す一方で、東京商工リサーチによると、原材料や人件費の高騰などで、2023年に倒産や休廃業したラーメン店は74軒と過去最多になっている。
その理由をラーメン評論家・本谷亜紀さんは「1000円を超えてしまうとお客さんが離れてしまうのではないかということが懸念されています」と話す。
ラーメン業界で“1000円の壁”が叫ばれる中、高級食材などの“付加価値”をつけ、提供する店が徐々に増えてきているという。
人気の観光スポット東京・中央区築地にある「築地魚場 リトル築地場外」。
多くの外国人観光客が訪れ、注文する人気メニューが、器からはみ出すほどの大きなオマールエビが盛り付けられた「オマール海老味噌ラーメン」。
お値段は、なんと5500円。
リトル築地場外代表取締役・三宅修司さん「価格よりも価値というか、ここでしか食べられないというか、値段はその次だと考えています」
炭火で丁寧に焼き上げたオマールエビと、エビみそに特製みそを合わせた濃厚スープが人気を呼び、多いときで1日50杯ほど売れるという。
香港からの観光客「Very Good!」
ラーメン界の価格の異変は、今後どうなっていくのか。
ラーメン評論家・本谷亜紀さん「(高価格帯と低価格帯で)ニ極化が進んでいくと思います。(高価格帯は)高級に合う付加価値を発信していくことが重要」
FNNプライムオンライン
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